QUICK ANSWER
先に結論
- 目地幅1mm×深さ1mm×長さ1m=1mLです。
- 正味必要量は「幅mm×深さmm×合計長さm」で求めます。
- ロス率20%なら、1本の容量を80%として本数へ切り上げます。必要量を単純に1.2倍する式とは同じではありません。
- 幅・深さが一定の新しい直線目地だけが初期版の対象です。古い材の撤去、雨漏り診断、耐火・構造・防水設計は扱いません。
長さはm、幅と深さはmmで測る
最初に、シーリング材を入れる線を1本ずつ測って合計します。窓まわりなら四辺、部材の継ぎ目が複数あるならそれぞれの長さを足します。
目地の合計長さ
材料を充填する線の全長です。単位はmで入力します。
目地幅
部材と部材の横方向のすき間です。単位はmmです。
目地深さ
表面からバックアップ材まで、実際に材料を充填する深さです。目地全体の奥行きではありません。
内容量
購入する同じ品番の「NET」「内容量」にあるmLです。
幅や深さが違う区間は一つに平均せず、同じ断面ごとに分けて計算します。三角形や丸形、不定形、空洞のある断面は長方形の式へ入れません。
幅×深さ×長さで正味mLを求める
目地幅W mm、目地深さD mm、合計長さL mなら、正味必要量は W×D×L mL です。1mは1000mm、1mLは1000mm³なので、幅mm×深さmm×長さmの数値をそのまま掛けるとmLになります。
幅10mm、深さ10mm、長さ3m
10×10×3=300mLです。333mLの商品なら、ロス0%の理論上は1本に収まります。ただし、ノズル内や養生・施工時の損失をどう見込むかは、商品施工要領と現場条件で確認します。
ロス率は、1本から使える容量を減らして考える
シャープ化学工業の公式例は、幅10mm・深さ10mm・長さ150m、320mLカートリッジ、ロス20%です。正味15,000mLに対し、1本の実効容量を320×0.8=256mLとして、15,000÷256=58.59375を59本へ切り上げています。
ロス20%を容量の20%が使えない意味で扱うなら、容量を0.8倍します。必要量を1.2倍する式は不足側になる場合があるため、材料ヨミでは使いません。
20%は公式ページの計算例であり、全商品・全現場への推奨値ではありません。材料ヨミの入力欄は空欄から始め、根拠を確認した利用者が明示した場合だけ本数へ反映します。
商品ラベルの標準塗布量は品番固有の目安として照合する
セメダインのPOSシールは333mLで「目地巾10mm×深さ10mm→約3m/カートリッジ」、コニシの変成シリコンコーク LM超耐久は320mLで「5×5mm目地、12~13m/本」という標準塗布量を示しています。
これらは商品固有の「約」「標準」値です。容量式と完全一致する境界値として使わず、購入する同じ品番の用途、下地、プライマー、塗装可否、SDSと一緒に照合します。
- 内容量mLと標準塗布量
- 使用できる用途・下地と使用不可の用途
- 専用プライマーやバックアップ材の指定
- 換気、保護具、保管・廃棄に関するSDS・ラベル
古い材の撤去と専門性能の設計は数量計算で進めない
日本シーリング材工業会によると、1972年以前製造のポリサルファイド系シーリング材にはPCB含有の可能性があります。また、過去の油性コーキング材と一部のブチルゴム系シーリング材には石綿含有製品がありました。
古い材を切る・剥がす・削る作業は、見た目や自己申告の築年だけで安全解除せず、既存サイト共通の石綿事前調査と、必要に応じた材種判定・分析・廃棄手順へ戻します。材料ヨミ初期版は、確認済みであっても既存材の撤去量や上打ち可否を計算しません。
雨漏り原因診断、外壁全体の防水、構造ガラス、耐火・伸縮目地、幅や深さが変わる目地も対象外です。数量は施工可否や性能を保証しません。
よくある質問
シーリングとコーキングは違いますか?
日常では同じ充填・目地材を指して使われることが多いため、材料ヨミでは初出を「シーリング材(コーキング材)」と併記します。製品の種類と用途は商品ラベルで確認してください。
1本で何m施工できますか?
幅と深さで変わります。「1本の実効容量mL÷(幅mm×深さmm)」が理論上のm/本です。商品に標準塗布量があればそちらも照合します。
ロス率は何%にすればよいですか?
万能の固定値は置きません。施工要領、ノズル・養生・現場条件など、根拠を確認できた値だけ入力します。
古い材を剥がす場合は?
この計算機の対象外です。材種・建築時期・有害物質・廃棄方法を専門業者へ確認してください。
NEXT STEP
実測値で買い出し数量を確認
用語と入力値を確認したら、計算ツールで必要量と購入単位を計算できます。
SOURCES & REVIEW
出典と確認
- シャープ化学工業 コーキング剤の使用量目安幅・深さ・長さからのmL換算と、容量側で施工ロスを扱う公式例
- セメダイン POSシール333mL、10×10mm目地で約3mという品番固有の標準塗布量
- コニシ 変成シリコンコーク LM超耐久320mL、5×5mm目地で12~13m/本、用途外条件とプライマー
- 日本シーリング材工業会 PCBと建築用シーリング材1972年以前製造のポリサルファイド系と判定・分析の手順
- 日本シーリング材工業会 アスベストと建築用シーリング材過去の石綿含有製品と改修・廃棄時の扱い
- 日本シーリング材工業会 労働安全衛生法におけるMEKO規制製品別の含有・SDSはメーカーへ確認する案内
本文は材料ヨミ編集部が一次資料と材料ヨミの計算式を照合し、表示する例の単位・丸め・適用範囲を2026年7月21日に確認しました。次回の出典確認期限は2026年10月21日です。サイト全体の出典と更新状況も公開しています。