MATERIAL GUIDE
塗料の買い出し
塗布面積に幅がある製品は、少ない側を使って安全側の缶数を出します。希釈や混合条件は推測せず、現行の製品資料を優先します。
先に答え
塗料は色や容量より先に、施工場所・下地へ使える品番を選びます。その品番の公表塗布面積、基準の塗り回数、指定下塗り、乾燥・塗り重ね条件を一組で確認してから缶数を計算してください。
塗る面が濡れている、粉っぽい、剥がれている、カビ・さび・原因不明の割れがある場合、上塗りで隠さず下地確認へ戻ります。水性を含め、換気・保護具・廃棄は現行ラベルとSDSに従います。
比較・分岐
| 見えている状態 | 次に確認すること | 判断 |
|---|---|---|
| 清潔で乾いた健全な面 | 用途、下地、指定下塗り、塗り回数 | 同じ品番の資料が適合すれば数量計算へ |
| 粉、吸い込み、シミ、さび | 指定シーラー、プライマー、さび止め等 | 下塗り材を名称だけで代用しない |
| 浮き・剥がれ・割れ | 原因、補修範囲、旧塗膜と補修材の適合 | 原因不明または広範囲なら専門確認 |
| 湿り・カビ | 漏水、結露、換気などの原因 | 原因が解消するまで塗らない |
| 未知の旧塗膜 | 石綿等の事前調査、塗膜・剥離剤の危険有害性 | 研磨・剥離を自己判断で始めない |
次に確認する
買い物チェック
- 用途・下地へ適合する上塗り塗料と必要缶数
- メーカー資料で指定・推奨された下塗り材
- 選んだ塗料と下地へ適合する補修材だけ
- 面・角・凹凸へ使い分けるローラー、刷毛、容器
- 境界、窓・家具、床、通路を守る養生材
- ラベル・SDS指定の保護具、換気手段、清掃・廃棄用品
- 乾燥時間と塗り重ね時間を分けた工程メモ
ここでは止める
- 漏水、湿り、カビ、浮き、剥離、構造的な割れの原因が未確認
- 古い塗膜を削る・剥がす作業の有害物調査が完了していない
- 剥離剤や塗料のSDSを入手できない、または必要な換気・保護具を用意できない
- 屋根、外壁高所など、安定した作業床と安全管理が必要
- 塗装不可の場所・素材、または上塗りとの適合を製品資料で確認できない
一次資料
下地処理、塗装間隔、換気、保護具は購入品の現行ラベル・施工要領・SDSを優先します。
売り場で、同じ品番の資料を一組にする
商品名が似ていても、別品番の数値や施工条件は混ぜません。商品本体のメーカー名・品番を起点に、同じ品番の現行商品情報、施工要領、指定副資材、SDSを照合します。店頭表示は在庫・価格・販売単位の確認に使い、用途適合や施工条件の根拠はメーカー資料で確認します。
| 照合する項目 | 商品・資料で見る場所 | メモへ残す内容 | 一致しないとき |
|---|---|---|---|
| 上塗りの品番と用途 | 缶ラベル、品番ページ、施工要領 | メーカー、品番、色、つや、屋内/屋外、使える下地・使えない場所 | 色名や「水性」だけが同じ別商品へ塗布面積を流用しない |
| 塗布面積と基準回数 | 同じ容量の缶ラベル・商品情報 | 容量、塗布面積の少ない側・多い側、その数値が前提とする塗り回数 | 1回塗りと2回塗り、別容量の面積表示を混ぜない |
| 下地処理と下塗り | 上塗りの施工要領、指定下塗り材の資料 | 下地状態、補修方法、下塗りの要否、下塗り材のメーカー・品番 | 「シーラー」「プライマー」という名称だけで代用品を選ばない |
| 工程条件 | ラベル、施工要領、SDS | 乾燥時間、塗り重ね時間、施工温度・湿度条件、希釈の可否、換気・保護具 | 乾燥と塗り重ねを同じ時間と解釈せず、条件外では塗らない |
| 道具と養生 | 施工要領と現場図 | ローラー・刷毛、容器、養生する線・面・床・通路、清掃・廃棄用品 | 塗料だけの数量が出ても、副資材と安全用品が揃うまで購入確定しない |
店へ持っていく記録
スマートフォンのメモまたは印刷用紙に、次の見出しを先に作ります。施工場所/下地と現在の状態/正味塗装面積/メーカー・品番・色・つや/容量/塗布面積の幅/表示の基準回数/実際の回数/指定下塗り材/乾燥・塗り重ね条件/養生範囲/価格条件。
価格の記録:店舗・確認日・税込/税別・1個の価格・入数・必要個数・送料/加工費を分けます。価格だけを見て容量や入数の違う商品を比較しません。
計算ツール
測るもの
- 塗る壁・天井・床などの面積を分けて測る
- 塗らない開口部を確認する
- 実際に塗る回数を決める
商品ラベルで確認するもの
- 1缶の塗布面積の少ない側と多い側
- 公表塗布面積の基準回数
- 対象下地と用途への適合
- 現行のラベル・施工要領・SDS
数量は施工可否の判断ではありません。商品の施工要領、下地、用途、安全上の注意を購入前に確認してください。既存材をはがす・切る・削る・穴を開ける場合は、各計算ページの安全チェックを先に行います。
PAINTING ORDER
DIY塗装の買い物は、この順で確認
缶数だけを先に決めず、下地、下塗り、道具、養生、塗布面積を一つの作業順へつなぎます。
ロス率と、缶へ切り上げた購入余りの違いも確認できます。
PRACTICAL GUIDE
買う前に読んでおきたいガイド
用語の意味、測り方、商品ラベルの読み方を具体例で確認できます。